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茂木 清夫

河北町の偉人
ふりがな

もぎ きよお

​解 説

河北町名誉町民 平成 12 年 4 月 14 日顕彰


昭和4年(1929)、谷地町南町(現河北町谷地)に生まれました。旧制寒河江中学・山形高等学校を経て、東京大学理学部を卒業後、同地震研究所で火山や地震の研究に努め、理学博士になりました。その後、東京大学教授、同地震研究所所長、日本大学教授となり、長年にわたって地震学と火山学の研究を続けてきました。各大学や気象庁などで集めていた地震や火山に関するデータを駆使して、独創的な理論を考え出しました。そして、極めて複雑な地震や火山の活動をわかり易く説明しました。


また、地震活動を明らかにするため、独自の工夫による岩石破壊の実験を行い「地震とは地下の岩石の破壊によるものである」ことを明らかにしました。このような理論と実験の成果を活用することによって、地震や火山活動の予知・予報・予測が容易になったのです。このことは、地震発生や火山噴火における防災面に大きく貢献したことは言うまでもありません。


このように、地震・火山の研究において数々の輝かしい業績を挙げてきました。また、様々な学会活動、教育・学術活動、防災活動を通して、日本だけでなく全世界の地震学や火山学の発展に大きく貢献しています。さらに、地震や火山がもたらす災害の防止や軽減にも大きな足跡を残しました。

<年表>
  • 昭和11年 谷地中部小学校入学

  • 昭和17年 山形県立寒河江中学校入学

  • 昭和22年 (旧制)山形高等学校入学

  • 昭和25年 東京大学理学部地球物理学科入学

  • 昭和28年 同大学卒業

  • 昭和28年 三菱鉱業株式会社入社

  • 昭和29年 同社退社

  • 昭和29年 東京大学地震研究所助手

  • 昭和37年 東京大学から理学博士の学位を授与される。

  • 昭和40年 東京大学助教授

  • 昭和43年 地震予知の実験的研究に成功

  • 昭和44年 東京大学教授

  • 昭和44年 東海地震の可能性を初めて指摘

  • 昭和53年 福島県沖地震の前兆を示す空白域の指摘

  • 昭和55年 西日本一帯の地震活動解明

  • 昭和57年 地震予知連絡会副会長

  • 昭和57年 米国地球物理連合から表彰状拝受

  • 昭和58年 日本海中部地震研究所所長

  • 昭和63年 東京大学地震研究所所長

  • 平成2年 同大学定年退官

  • 平成2年 同大学名誉教授

  • 平成2年 日本大学生産工学部研究所教授

  • 平成3年 地震予知連絡会会長

  • 平成5年 国土庁長官から表彰状拝受

  • 平成7年 地震防災対策強化地域判定会会長(平成8年まで)

  • 平成8年 気象庁長官から感謝状拝受

<学会等における活動状況>
  • 昭和53年 中央防災会議専門委員(国土庁)

  • 昭和56年 (財)地震予知総合研究振興会評議員

  • 昭和57年 米国地球物理学会名誉会員

  • 昭和59年 千葉県地震対策会議委員(千垂県)

  • 昭和62年 測地学審議会委員(文部省)

  • 昭和63年 測地学審議会委員(文部省)

  • 平成4年 測地学審議会委員(文部省)

  • 平成7年 静岡新聞杜外論説員

  • 平成9年 ダム技術会議委員(建設省)


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